中地階からいろいろと

アングラではないけれど、メジャーとはいえないようなアレコレ。有用無用にとらわれず取り上げます。

「QF付き」なニュース

NHKの番組表を見ると、地震や事件などの臨時ニュースに「QF付き」と表記されていることがあります。

例えば、2020年1月3日の未明にあった地震のニュースでは、以下のような感じです。

f:id:cskspst:20200104001631p:image

QFが付いていると何が違うのでしょうか? もしかして見るとおトクかも知れません。

そんなわけないですね。

 

結論から言うと、「QF」という制御用の信号が放送に重畳されていることを示しているようです。

 

ではそのQF信号の役割はというと、学術誌「テレビジョン」に以下のような記述がありました。

 

QF信号は緊急ニュースを制御するためのもので、東京より送出される。これを受けた各局はどのような番組構成にあっても、回線を受けるような切替えをし緊急ニュースを最優先で送出するようになっている。

 

三浦俊典, 鈴木靖夫, 長谷川収. [講座]テレビ放送のソフトウエア -番組制作と運用技術-: 送出運用技術. テレビジョン. 1972, vol. 26, no.2, p.133.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/itej1954/26/2/26_2_123/_pdf/-char/ja

上記の通り、臨時ニュースなどを東京にある放送センターから強制的にNHKの全ての局に放送する役割があるようです。

この記事の出典が1972年とそうとう古く、地デジの現在では仕様も変わっていると思いますが、内部的にはQF信号を用いて制御しているのかも知れません。

逆に、これほど古くから放送の切り替え制御を考えていたというのも驚きです。

 

ちなみに、現在では東京の放送センターに被害が及んだ場合は大阪から放送することになっているので、大阪放送局に切り替える信号があるかも知れません。